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2003 年度 実績報告書

糸球体濾過バリアー構成蛋白質アクチニン-4とネフローゼ惹起物質との相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 14571010
研究機関秋田大学

研究代表者

涌井 秀樹  秋田大学, 医学部, 講師 (70240463)

研究分担者 小松田 敦  秋田大学, 医学部, 講師 (70272044)
伊藤 英晃  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (80168369)
小林 良二  香川大学, 医学部, 教授 (00020917)
キーワード糸球体 / 濾過バリアー / アクチニン-4 / ネフローゼ惹起物質 / ピューロマイシンアミノヌクレオシド / 巣状分節状糸球体硬化症 / ヒューマニン / two-hybrid法
研究概要

1.アクチニン-4のスペクトリン様リピート(R1-R4ドメイン)と相互作用する分子3種を大腸菌two-hybrid法にて同定した。そのうち意義があると考えられるヒューマニン(抗アポトシース作用を有する内因性ペプチド)との相互作用に焦点を絞り、以下の結果を得た(現在、国際腎専門誌に投稿中)。
(1)リコンビナント分子を用いたアッセイ系でもアクチニン-4のR1-R4ドメインとヒューマニンとの相互作用を確認した。ヒューマニンはR1、R2、R3、R4それぞれに強く結合した。
(2)GFP融合ヒューマニン発現ベクターを培養細胞に導入し、アクチニン-4との共局在を二重染色で観察した。ヒューマニンは核周囲の細胞質でアクチニン-4との共局在を示した。
(3)アクチニン-4のR1-R4ドメインに高親和性のネフローゼ惹起物質、ピューロマイシンアミノヌクレオシド(PAN)を(1)(2)の系に添加した。アクチニン-4のR1-R4ドメインとヒューマニンとの相互作用には変化を認めず、R1-R4ドメインへの結合にPANとヒューマニンは各々競合しないと考えられた。
2.ヒト家族性ネフローゼ症例では、アクチニン-4のアクチン結合ドメインとスペクトリン様リピートのヒンジ部に遺伝子異常が報告されている。この部位と相互作用する分子についても大腸菌two-hybrid法での検討を開始した。その結果、構造上の特徴から意義があると考えられる分子を同定した。
(1)リコンビナント分子を大腸菌に発現するベクターを作成した。現在、目的分子の精製を試みている。
(2)GFP融合分子発現ベクターを培養細胞に導入し、アクチニン-4との共局在を二重染色で観察した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hiroyuki Goto: "Renal alpha-actinin-4 : purification and puromycin aminonucleoside-binding property"Nephron Experimental Nephrology. 93・1. e27-e35 (2003)

  • [文献書誌] Atsushi Komatsuda: "Analysis of mutations in a alpha-actinin 4 and podocin genes of patients with chronic renal failure due to sporadic focal segmental glomerulosclerosis"Renal Failure. 25・1. 87-93 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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