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2002 年度 実績報告書

慢性腎障害における自家単核球細胞移植による腎微小血管再生

研究課題

研究課題/領域番号 14571042
研究機関関西医科大学

研究代表者

森 泰清  関西医科大学, 医学部, 講師 (40268371)

研究分担者 松原 弘明  関西医科大学, 医学部, 助教授 (10239072)
キーワード腎炎 / 慢性障害 / 細胞移植 / 骨髄 / 単核球 / 再生 / 糸球体 / 尿細管
研究概要

移植骨髄単核球細胞による腎障害ラットの間質組織における血管再生法の確立
(1)慢性腎疾患モデルの作成
近交系ラット(WKAH/Hkm:体重200g〜250g)にハブ毒単回投与およびアンジオテンシンII(AngII)持続投与により、腎不全モデルを作成した。すなわち、片腎を摘出し、約24時間後にハブ毒(3.5mg/kg)を大腿部皮静脈より静注。同時にアンジオテンシンII溶液を含んだ浸透圧ポンプを皮下に植え込み、低用量持続投与(80ng/min)した。処置後4週でラットを屠殺し、腎組織を検討したところ、約30%の糸球体に全硬化がみられ、残りの糸球体にも分節状にメサンギウム増殖を認めた。また、中等度から高度の尿細管間質障害があり、同部位の線維化が観察された。なお、屠殺する直前にに血中尿素窒素、血清クレアチニンの検討を行ったが、無処置対照ラットの約2ないし3倍の高値であった。また、尿蛋白は1〜1.5g/日出現していた。(以上、森 泰清担当)
(2)細胞移植
次に、上記モデルラットでハブ毒およびAngII持続投与開始後2週後に下記により単離した10^6個の骨髄単核細胞を大腿静脈からの静脈内投与により移植した。骨髄単核球は近交系ラットの大腿骨・脛骨より得た骨髄細胞を比重遠心法(Lymphoprep^<【○!R】>)にて単核球分画を回収し、移植前にPKH2-G1で細胞表面をグリーンラベルしたを上記週令で各モデルラットに移植した。2ないし4週間後に腎を摘出し、FITC波長蛍光下で腎組織内に生着した細胞数を観察した。FlTC波長で確認された細胞は主に尿細管周囲の毛細血管網に集積されていた。現在、検体数を増やし、定量的に検討中である。(以上、森 泰清、松原弘明)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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