研究概要 |
平成14年度研究報告 1.新生児用中心静脈カテーテルの血栓形成に関与する因子の解析と抗血栓素材の開発。 2.敗血症に起因する新生児播種性血管内凝固には活性化第VII因子の関与が重要であることから、活性化第VII因子の作用機序を解析した(Thrombosis & Haemostasis).この研究にThrombelastogramを用いて解析した。発表に対し米国ヘリゲ社から新たに機器の無償賃出を受けた。国内受け入れに運搬料を使用した。 3.Von Willebrand factor cleaving protease (vWF : CP)は,血栓性血小板減少性紫斑病の病因として、注目されている。新生児ではvWF : CPが正常成人の1/4〜1/2であることが判明した(論文執筆中)。また、新たに新生児での血小板血栓症を見い出した(平成15年小児科学会発表予定)。 4.新生児播種性血管内凝固の臨床報告と抗DIC治療薬の効果について、日本小児血液学会に投稿中である。さらに、その病態と治療薬との関連について検討中。仮死と第XII因子についての関連について準備をすすめている。 5.新生児血栓症に対する海外調査を予定していたが、本年度15年3月までには、病棟移転等で困難であり、平成15年度に予定している。
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