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2003 年度 研究成果報告書概要

摂食調節ホルモン・グレリンの中枢性摂食異常症の病態との関連

研究課題

研究課題/領域番号 14571076
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関政策研究大学院大学

研究代表者

鈴木 眞理  政策研究大学院大学, 保健管理センター, 教授 (90128140)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
キーワードGhrelin / Anorexia nervosa / Degradation
研究概要

Ghrelin(G)は主として胃から分泌され、growth hormoneの分泌と摂食を刺激する。GはSer^3のoctanoyl基が生物活性の発現に必須であるが、血中では迅速に分解され、desoctanoyl、あるいはfragmentにdegradationされる。前年度に、神経性食欲不振症患者(AN)における血中G値の検討を行い、血中Gのdegradation profileが健常人と異なることを明らかにした。今年度は、複数の測定系を用いてその動態をさらに詳細に検討した。
診断基準を満たすAN入院患者30名(全て女性、年齢17〜33歳、Bodymass index(BMI)8.81〜22.40 kg/m^2)と健常女性16名(23〜30歳、BMI 18.36〜25.39 kg/m^2)を対象とした。G値は、Immunocomplex transfer(ICT)-EIA(使用抗体の認識部位:(1-10)Gと(13-28)G)、Active Ghrelin ELISA Kit((1-10)Gと(13-28)G)、Desacyl-Ghrelin ELISA Kit(desoctanoyl(1-10)と(13-28)G)、Ghrelin Active RIA Kit((1-13)G)、Ghrelin Total RIA Kit((13-28)G)にて測定した。ICT-EIAとActive Ghrelin ELISAは特異的にintact Gを測定するとみなされており、健常者に比べて、ANのICT-EIAによるintact Gは有意に低値を、ELISAによるintact Gは増加傾向を示すも有意差を認めなかった。Degraded Gを検出するELISAによるDesacyl G、RIAによるNおよびC端GはANで有意に増加し、BMIと高い負の相関を示した。病型では、むちゃ食い/排出型が制限型よりNおよびC端Gはより高かった。血中intact G値はHelicobactor pylori感染の有無と関連を認めなかった。
ANにおけるintact Gは増加しておらず、Gは食欲促進薬としての可能性が示唆された。嘔吐や下剤乱用で脱水のより強いむちゃ食い/排出型でdegraded Gが増加していたのは、クリアランスの低下が原因と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mari Hotta et al.: "Plasma levels of intact and degraded ghrelin and responses to glucose infusion"J Clin Endocrinol Metab. in press. (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Mari Hotta et al.: "Plasma levels of intact and degraded ghrelin and responses to glucose infusion in anorexia nervosa"J Clin Endocrinol Metab. (in press). (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2005-04-19   更新日: 2021-12-17  

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