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2003 年度 実績報告書

アシル化ペプチド・グレリン過剰発現動物の開発および解析

研究課題

研究課題/領域番号 14571080
研究機関京都大学

研究代表者

高屋 和彦  京都大学, 医学研究科, 助手 (50291901)

キーワード遺伝子 / トランスジェニック / 成長ホルモン / グレリン / 過剰発現
研究概要

本年度はグレリントランスジェニック(Tg)マウスの作成および解析を引き続き行うとともに、加齢動物におけるグレリンの作用を検討し、Tgマウスの解析の一助とした。1.グレリン過剰発現Tgマウスの開発:前年度に作出に成功した数系統のトランスジェニックマウスの解析を進めた。Tgマウスは数コピーから十数コピーの導入遺伝子を有しており、その遺伝子発現は種々の組織において認められた。また、それらの組織においてグレリンはペプチドレベルでも発現が亢進していた。Tgマウスは野生型の数倍から数十倍程度の高い血漿グレリン濃度を示した。しかしながら、予想に反して、Tgマウスは野生型と比べ、体重、体長とも減少しており、グレリンの過剰発現が摂食行動、もしくは成長ホルモン分泌に何らかの影響を与えている可能性が示唆された。現在、この表現型の発生機序を解明するため、さらに検討を続けている。2.加齢動物におけるグレリンの作用:すでに我々のグループが報告した通り、グレリンは強力な摂食亢進作用を有している。若年および加齢マウスを用いてグレリンの摂食亢進作用を検討した。若年マウスは低用量のグレリン投与によっては、自然な体重増加を凌駕する体重増加作用を観察することはできなかったが、体重がほぼプラトーに達した加齢マウスにおいては低用量のグレリンはマウスの体重増加をもたらした。このことは、若年マウスと加齢マウスにおけるグレリンの作用の違いを示唆する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高屋和彦: "新しい消化管ホルモン:グレリン ヒト成長ホルモン分泌調節におけるグレリンの意義"北隆館. 6 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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