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2002 年度 実績報告書

「抗動脈硬化因子:スフィンゴシン1-リン酸」によるコレステロール代謝調節

研究課題

研究課題/領域番号 14571085
研究機関群馬大学

研究代表者

戸村 秀明  群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (70217553)

研究分担者 岡島 史和  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (30142748)
武田 純  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (40270855)
キーワードスフィンゴシン 1-リン酸 / 血漿リポタンパク / DNAマイクロアレイ / コレステロール代謝 / 肝細胞
研究概要

「血漿リポタンパクに含まれるスフィンゴシン1-リン酸(S1P)がコレステロール代謝を制御する外部シグナルのひとつである」という仮説を検証するため、本年度は、1.DNAマイクロアレイを用いたS1P応答遺伝子の網羅的収集と、2.コレステロール代謝に重要な「hepatocyte nuclear factor (HNF)4α・HNF1α・small hetrodimer partner (SHP)」という各転写因子の遺伝子発現に対するS1P作用を検討した。なお現時点ではマウス肝細胞の安定した調整にまだ難があるため、実験は主にヒト肝癌由来細胞株(HepG2)を用いて行った。しかしながら2.の実験の一部は、マウスより調整の容易なラット肝細胞も用いて行った。
1.に関しては、S1Pと血漿リポタンパク(HDL)刺激を4時間または11時間行い、それら刺激に応答する候補遺伝子群を選択した。選択できた候補遺伝子群はS1P刺激により発現が減弱するものばかりであった。そこで文献サーチからS1P刺激で発現が増強する可能性がある遺伝子をさらにいくつか選択し、これらを上記候補遺伝子群に加えた。現在、リアルタイムPCR法(TaqManシステム)を用いて、これら候補遺伝子群の発現変化を確認中である。今後は、確認がとれた遺伝子に対して、その発現変化がコレステロール代謝にどのような影響を及ぼすのかを解析する予定である。一方2.に関しては、現在までにS1P刺激によるHNF4α、HNF1α、SHPの各遺伝子発現の変化は観察できず、報告とは異なる結果となっている。刺激時間、培養条件等を検討し、上記各遺伝子発現が変化する条件を検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Saito, A., et al.: "Sequence analysis and expressional regulation of mRNAs encoding b-subunits of follicle-stimulating hormone and luteinizing hormone in the red-bellied newt, Cynops pyrrhogaster"Biol. Reprod.. 66. 1299-1309 (2002)

  • [文献書誌] Yamada, T., et al.: "Cell cycle arrest and the induction of apoptosis in pancreatic cancer cells exposed to adenosine triphosphate in vitro"Oncol. Rep.. 9. 113-117 (2002)

  • [文献書誌] Nishizawa, H., et al.: "Small heterodimer partner, an orphan nuclear receptor, augments PPARg transactivation"J. Biol. Chem.. 277. 1586-1592 (2002)

  • [文献書誌] Tonooka, N., et al.: "High frequency of mutations in the HNF-1a gene (TCF1) in non-obese patients with diabetes of youth in Japanese and identification of a case of digenic inheritance"Diabetologla. 45. 1709-1712 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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