研究課題/領域番号 |
14571096
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
牧野 英一 愛媛大学, 医学部, 教授 (50009578)
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研究分担者 |
大沼 裕 愛媛大学, 医学部, 助手 (00294794)
大澤 春彦 愛媛大学, 医学部, 助教授 (90294800)
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キーワード | 糖尿病 / 感受性遺伝子 / SNP / 多型 / ハプロタイプ |
研究概要 |
糖尿病発症予防法の確立には感受性遺伝子の同定が必須である。そこで本研究では、DNAプールを用いて全ゲノムをスクリーニングし、日本人の2型糖尿病感受性マーカーあるいは原因遺伝子を同定することを目的とする。 当初は、DNAプールを用いて、マイクロサテライトによる全ゲノムのスクリーニングを計画していた。一方、申請者らも参加しているミレニアムプロジェクトにおいて、マイクロサテライト及びSNPを用いた全ゲノム解析が順調に進行し、一次スクリーニングが終了する見通しとなった。更に平成15年には2次スクリーニングが開始され、その結果同定された感受性座位の解析の一部を担う方が良いと考えられる状況に至った。 そこで、本年度は、脂肪細胞に特異的に発現する転写因子FOXC2、及びインスリンの抗脂肪分解作用を媒介するphophodiesterase 3B(PDE3B)について解析を進めることにした。これらは、2型糖尿病におけるインスリン抵抗性の有力な候補遺伝子である。 まず、2型糖尿病24名についてFOXC2の全エクソン及び1kbの5'flanking領域をPCR直接シークエンス法によりスクリーニングした。同定したSNPを、対照200名、2型195名で解析した。その結果、対照で-512C>T(32.3%)、-350G>T(13.0%)、+1548C>T(10.0%)を同定した。これらのSNPは連鎖不平衡にあり、4種の主要ハプロタイプを認めた。いずれのSNP及びハプロタイプも2型とは関連しなかった。 また、PDE3Bについては、高頻度のSNP-465G>T及び及び+1389G>Aについて、対照200名、2型207名をタイピングした。各SNP単独、及ぴハプロタイプは2型と関津しなかった。 以上より、FOXC2及びPDE3B遺伝子のSNPは、日本人2型糖尿病感受性に影響する主要な因子ではないことが想定された。
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