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2003 年度 実績報告書

遺伝子多型によるヒトアポA-Iの発現制御と高脂血症治療薬に対する反応に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14571115
研究機関福岡大学

研究代表者

松永 彰  福岡大学, 医学部, 助教授 (60221587)

キーワードアポA-I / リポ蛋白 / 高脂血症 / 遺伝子多型 / プロモーター
研究概要

低HDLコレステロール血症は冠動脈疾患の独立した危険因子と考えられている。HDL中蛋白の70%を占めるアポA-Iの遺伝子には、多数の変異や遺伝子多型(SNPs)が報告され、臨床症状との関係が比較されてきた。しかし、遺伝子多型による発現量を比較した研究は少なく、高脂血症治療薬による発現効果に関する研究はない。また、このアポA-I遺伝子は染色体11上にアポ蛋白遺伝子群であるApoAI/CIII/AIV gene clusterとして存在し、最近、この遺伝子群の近傍に血清トリグリセリド値に影響を及ぼすアポA-V遺伝子が発見された。この遺伝子領域は血清脂質レベルと動脈硬化に非常に影響すると考えられ以前より注目され、我々もSNPsによる血清脂質の変化を報告しており、アポA-V遺伝子についてもアポA-I,C-IIIなどとの関連解析が必要である。アポA-Iプロモーターのwild type(-27A/-75G),27A/-75A,-27C/-75G,および-27C/-75A変異をレポーター遺伝子を使ったin vitroの系で発現量に対する薬物の影響の比較では、200μMフェノフィブリン酸は、それぞれ186,135,141,および113%発現量を増加させ、0.75μMピタバスタチンは、21,23,26,および33%それぞれの発現量を増加させた。これらの発現増加作用は、メバロン酸を添加することで消失した。アポA-V遺伝子多型と高トリグリセリド血症の解析では、高トリグリセリド血症患者で、アポA-V(G185C)多型および-1131T>C多型の発現頻度が高いことが見いだされた。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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