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2002 年度 実績報告書

ショックにおける細胞活性化メカニズムと白血球活性化因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14571131
研究機関浜松医科大学

研究代表者

三岡 博  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (10324360)

研究分担者 中村 達  浜松医科大学, 医学部, 教授 (00090027)
鈴木 昌八  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20196827)
海野 直樹  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20291958)
キーワードショック / 活性化 / 白血球 / 小腸 / プロテアーゼ
研究概要

ショックにおける白血球の活性化因子の半定量/定性のため、白血球をさまざまな活性化因子で刺激し、種々の方法で活性化した白血球の割合を計測した。刺激するために用いた薬剤は、血小板活性化因子、エンドトキシン、fMLPなどである。活性化を計測するために用いた手段は、形態の変化(偽足形成)と白血球が産生する過酸化水素であった。これにより、白血球は培養液中の活性化因子とある程度の正の相関性をもって反応することが確認され、この方法を、体液(血液、腹水など)の活性化因子の半定量/定性に使用することとした。われわれの実験の仮説は、ショックの際に血流が減少して虚血となる小腸内のプロテーアーゼが、すでに報告されているように循環血液中の白血球の活性化因子の産生のみならず、腹水中にも活性化因子を産生するというものであった。この方法をもちいて、ラットにおける小腸虚血前後の腹水を調査したところ、腹水の白血球活性化能は小腸虚血中に有意に上昇し、これは既知の活性化物質であるTNF-alphaなどの濃度と必ずしも相関しないことが判明した。また、小腸内のプロテーアーゼを抑制して同様の実験を行うと、腹水の白血球活性化能の上昇は有意に抑制され、小腸虚血解除後に発生する血圧低下などのショック症状も軽減されていることが判明した。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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