研究課題/領域番号 |
14571131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
三岡 博 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (10324360)
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研究分担者 |
海野 直樹 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20291958)
鈴木 昌八 国立大学法人浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20196827)
中村 達 国立大学法人浜松医科大学, 医学部, 理事 (00090027)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | 腸管虚血 / ショック / 白血球 / プロテアーゼ / 多臓器不全 |
研究概要 |
[目的]腸管虚血再還流で発生するショック(SAO shock)での腸管内プロテアーゼの役割、それにより腹腔内に産生された白血球活性化因子の働きを検討。[対象/方法]ラットのSAO shockモデル腹腔動脈、上腸間膜動脈を90分遮断し再還流120分後まで観察。この際に腸管内をprotease inhibitorで還流した群(ANGD群)と生食で還流した群(C群)にわけて、二群を比較。つぎにC群を2群にわけて(腹腔内を閉鎖した群と非閉鎖群)比較検討した。[結果]ANGD群ではC群に比較して再還流後の血圧低下、脱水の程度、肝機能の低下も軽減された。更に腹腔内洗浄液での好中球の活性化は低値にたもたれた。一方、腹水中TNF-alpha値に有意差を認めなかった。また、非閉鎖の群では生存率が向上した。[結語]腸管内プロテアーゼにより腹腔内に産生された炎症性メディエーターは、経腹膜的な経路で全身内に循環し、MOFを発生させる重要な役割を演じている可能性が示唆されたものと考える。
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