研究概要 |
(目的) ATAC-PCR(Adaptor-tagged competitive PCR)は従来の定量的PCRに必要であった内部標〓の作成といった煩雑な過程が不要であり、共通配列を持ち長さの異なるアダプターを用いることで一〓サンプル間で遺伝子の発現量比を求めることができる。現在、1日当たり7種類のサンプル間で1152〓て発現量比を求めることができ、cDNA microarryに匹敵する網羅的遺伝子発現解析に応用可能〓cDNA microarrayと異なりPCRを基本原理としているため特異性についての信頼性が高まり,遺伝〓が少ない場合でも発現量比を正確に測定できるという特性をもっているために,data pointを十分に〓が可能である。さらに臨床応用上有利な特徴として微量サンプルで検査が可能である。本研究の目的〓場で診断・治療に応用できるシステムを確立することである。 (予定と結果) 1.大腸癌200例を用いてATAC-PCR法による定量的遺伝子発現解析を行い,異時性肝転移予測〓を当てた解析を計画した。結果として,予後予測に関連する遺伝子セットを抽出でき,論文とし〓 2.食道癌200例についてATAC-PCR法を用いて網羅的遺伝子発現解析を行い、長期予後、リン〓隔転移、抗癌剤,放射線療法への感受性と関連の深い遺伝子群を同定する。このうち,リンパ節〓る遺伝子群を同定することができ,現在論文化の作業を行っている。 3.肝癌150例についてATAC-PCR法を用いて網羅的遺伝子発現解析を行い,早期再発,生存予〓の性質に関連する遺伝子群の同定による治療標的の抽出を行なう。結果として,予後予測に関連〓ットを抽出でき,論文として報告した。
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