研究課題/領域番号 |
14571212
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
夏越 祥次 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70237577)
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研究分担者 |
米澤 傑 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10175002)
秋山 伸一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60117413)
高尾 尊身 鹿児島大学, 生命科学資源開発研究センター, 教授 (80171411)
愛甲 孝 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60117471)
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キーワード | リンパ節微小転移 / 膵癌 / リンパ節郭清 / 血管新生因子 / VEGF-C / VEGF-D |
研究概要 |
1.膵癌におけるリンパ節微小転移の免疫組織学的検討: (1)膵癌切除症例におけるリンパ節微小転移マップを作成した。(2)高率にリンパ節微小転移が検出された。(3)第1群の膵頭部周囲リンパ節へは高率のリンパ節転移および微小転移が見られ、第1群としての意義が見出された。(4)しかしながら、この第1群リンパ節群に微小転移さえも見られない症例、すなわちn0症例において、第2群リンパ節に微小転移の存在する症例が認められた。(5)また、第1群リンパ節転移症例においては、第3群の傍腹部大動脈リンパ節への微小転移が確認された。以上の結果からは、膵癌においては、いわゆるセンチネルリンパ節は存在せず、むしろリンパ行性転移はat randamにあらゆる方向へ転移することが推定され、手術術式でのリンパ節郭清を充分に再検討する必要性が示唆された。 2.膵癌における血管新生因子VEGFの発現: (1)膵癌原発腫瘍の中心部と浸潤部に分けて、VEGF-Cおよび-Dの発現様式を検索した。(2)両者共に浸潤部で高発現を示した。(3)高発現症例の予後は、低発現のそれよりも有意に不良であった。これらのことは、VEGF-Cおよび-Dは癌先進部で浸潤や転移などの癌進展において重要な役割を果たしていることが示唆された。
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