• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

治癒切除結腸癌患者に対する流血中癌細胞の定量的評価に基づいた予防的肝動注治療法

研究課題

研究課題/領域番号 14571231
研究機関東海大学

研究代表者

貞廣 莊太郎  東海大学, 医学部, 助教授 (40138029)

研究分担者 向山 小百合  東海大学, 医学部, 助手 (10317795)
石川 健二  東海大学, 医学部, 助手 (80287078)
鈴木 俊之  東海大学, 医学部, 助手 (80276823)
田中 洋一  東海大学, 医学部, 助手 (80338722)
キーワード大腸癌 / 肝転移 / 肝動注 / 流血中癌細胞 / RT-PCR
研究概要

1.治癒切除された大腸癌症例116例を対象に,治癒切除手術7-10日後に末梢血を採取し,CEAmRNA発現と再発との関連性を検索した.追跡期間は中央値30ヵ月(5-41ヶ月)であった.
2.116例中27例(23%)が再発した.治癒手術後7-10日後,末梢血中にCEAmRNAの発現が認められたのは32例(28%)で,陽性率はstage I 18%,stage II 29%,stage III 39%でstageの進行とともに増加したが,stageと有意の関連性は認められなかった(p=0.17).
3.再発率はCEAmRNA陽性例で11/32(34%),陰性例で16/84(19%)であった(P=0.13).再発した27例の再発形式は,CEAmRNA陽性例では肝と局所が各々3例,リンパ節,骨が各々2例,CEAmRNA陰性例では局所6例,肝4例で有意の差は明らかでなかった.
4.Stage別の再発率はstage I 1/34(3%), stage II 11/49(22%), stage III 15/31(48%)でstageとの間に有意の関連性が認められた(p<0.0001).
5.従って,CEAmRNAの発現をtargetとして,治癒切除手術1週間後の末梢血中に不lくまれる癌細胞の検出には,手術中に採血した門脈血、末梢血中の癌細胞の検出結果に比較して,予後予測因子としての意義は高くないものと考えられた.

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi