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2004 年度 実績報告書

治癒切除結腸癌患者に対する流血中癌細胞の定量的評価に基づいた予防的肝動注治療法

研究課題

研究課題/領域番号 14571231
研究機関東海大学

研究代表者

貞廣 荘太郎  東海大学, 医学部, 助教授 (40138029)

研究分担者 鈴木 俊之  東海大学, 医学部, 助手 (80276823)
石川 健二  東海大学, 医学部, 助手 (80287078)
向山 小百合  東海大学, 医学部, 助手 (10317795)
田中 洋一  東海大学, 医学部, 助手 (80338722)
キーワード大腸癌 / 肝転移 / 肝動注 / 流血中癌細胞 / RT-PCR
研究概要

治癒切除大腸癌の予後予測因子として流血中癌細胞の検出が検討されているが結果は一様でない.私達は開腹直後の流血中のCEAmRNA発現量をRT-PCR法で評価し,癌細胞の検出と再発の間には関連性がみられないことを報告した.マウス尾静脈内に投与した癌細胞は7日後には血中に検出されない(Fidler 1970).そこで治癒切除大腸癌201例を対象に手術7-10日後に末梢血を採取し,CEAmRNA発現と再発との関連性を検索した.
[結果]追跡期間:中央値38ヵ月(22-56ヶ月).201例中48例(24%)が再発した.末梢血中にCEAmRNA発現が認められたのは45例(22%)で,再発はCEAmRNA陽性45例中17例(38%),陰性例156例中31例(20%)であった(P=0.02).末梢血中のCEAmRNA陰性者は,陽性者に比し無病生存率(Disease-free survival)と無再発生存率(recurrence-free survival)いずれも有意に良好であった(p=0.03,p=0.03).再発した44例の再発部位は肝臓14例,局所12例,肺8例,腹膜6例,リンパ節3例,卵巣2例,骨2例,脳1例であった.再発部位とCEAmRNA検出との関連性は明らかでなかった.組織学的なstageとCEAmRNA検出との間には関連性は明らかでなかった(P=0.36)が,stage別の再発率はI 7%, II 17%, III 44%で,stageと再発率との間には有意の関連性が認められた(p<0.0001).以上から手術1週間後の末梢血中の癌細胞の検出には,独立した予後予測因子としての意義が認められる.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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