研究分担者 |
野副 泰智 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手
今津 浩喜 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (50298519)
桜井 洋一 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (60170651)
落合 正宏 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00051772)
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研究概要 |
胃癌培養細胞株MKN.45-TMK-1(いずれも慶應義塾大学外科学教室久保田哲朗博士より供与)を培養し、コンフルエントの状況でヌードマウスに移植した。これらを現在3-4代目まで継代立中であり、可移植性ヒト胃癌株MKN-45,TMK-1として確立した。継代の際に腫瘍組織を一部採取し、HE標本を作製し組織型を確認した。その結果、各継代腫瘍でMKN-45,TMK-1でいずれも組織型に変化がないことを確認した。また可移植性ヒト胃癌株MKN-45,TMK-1の増殖曲線を作成した。MKN-45はTMK-1に比較し、増殖速度は遅く、これら2種の胃癌株を用いて、現在用いて実験的化学療法を開始している。使用するフッ化ピリミジン系薬剤はcapecitabine(359mg/kg),5'-DFUR(123mg/kg),UFT(13mg/kg)であり、これらをこれらの腫瘍を移植した担癌ヌードマウスに2週間(14日間)にわたり連日経口投与する。これにpaclitaxel(7.5mg/kg)またはdocetaxel(7.5mg/kg)を経口投与開始後1日目(d1 combination)、8日目(d8 combination)、15日目(d15 combination)に腹腔内投与に併用投与する。併用する群はこれらの3群で4週間にわたり腫瘍増殖を測定する。また同時にcarcass weightも測定し、これらの薬剤併用による副作用についても検討する。またtaxane系薬剤投与後の腫瘍組織中のthymidine phosphorylase活性もtaxane系薬剤単独投与後(7,14日後)に測定する。またフッ化ピリミジン系薬剤投与中の腫瘍内Bcl-2,Bcl-2/Bax mRNA expressionも測定する予定である。
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