研究課題/領域番号 |
14571262
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
藤野 昇三 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (10209075)
|
研究分担者 |
紺谷 桂一 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90314153)
手塚 則明 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40303771)
澤井 聡 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (60335172)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
キーワード | 腫瘍抗原 / 免疫治療 / Mac-2 binding protein / 肺癌 |
研究概要 |
Mac-2 Binding Protein (M2BP)は多くの癌患者血清中で増加していると報告されている。我々は、肺癌におけるM2BP発現とその免疫原性について検討した。メッセンジャーRNAレベルおよび蛋白レベルで肺癌細胞株と肺癌患者摘出腫瘍においてM2BPの高発現が認められた。また.肺癌患者の約3割でM2BP特異的lgG抗体価の上昇が認められた。M2BPが癌免疫治療の標的抗原として臨床応用可能かを検討するために、M2BP特異的HLA-A2拘束性細胞障害Tリンパ球(CTL)誘導を試みた。A2結合モチーフを持つM2BP由来合成ペプチドを用いて、HLA-A2保有健常人末梢血CD8陽性リンパ球をin vitro刺激した。週1回計3回刺激後、誘導Tリンパ球の抗原特異性をサイトカイン産生試験により解析した。M2BP216-224ペプチドを用いて誘導したTリンパ球のみが同ペプチドに特異的に反応し、インターフェロンガンマを産生した。このM2BP216-224ペプチドがT細胞エピトープとしてM2BP特異的CTLの抗原認識・活性化に重要であり、これを標的抗原とした癌免疫治療の臨床応用が将来可能であると思われた。
|