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2002 年度 実績報告書

悪性脳腫瘍に対する末梢血由来免疫担当細胞を利用した免疫・化学,2ステップ療法

研究課題

研究課題/領域番号 14571323
研究機関鹿児島大学

研究代表者

平野 宏文  鹿児島大学, 医学部附属病院, 講師 (00264416)

研究分担者 永山 哲也  鹿児島大学, 医学部, 助手 (40336334)
竹島 秀雄  鹿児島大学, 医学部附属病院, 講師 (70244134)
倉津 純一  鹿児島大学, 医学部, 教授 (20145296)
キーワードMacrophage / docosahexaenoic acid / glioblastoma / apoptosis
研究概要

本研究の材料として末梢血からマクロファージの培養を行い,安定的にマクロファージを作成すると共に,マクロファージの抗腫瘍効果を測定するため,MTT assay, ^<51>Cr releasing assayを行いて,マクロファージの抗腫瘍効果を評価した.マクロファージは脳腫瘍細胞株U251 glioma cellに対して抗腫瘍効果を持つことが確認され,マクロファージの抗腫瘍効果はドコサヘキサエンサン(DHA)により抑制された.
また,本研究の材料となる,ヒト脳腫瘍(glioblastoma)細胞を手術標本から分離し,5株を培養系に移した.これらの腫瘍細胞は,異なる個人から分離されたもので,様々な研究に寄与するものと考えられる.
U251 glioma cellや今回,分離培養したヒト脳腫瘍細胞を用いて,DHAに対するグリオーマ細胞の感受性を,フローサイトメトリーを使用して評価した.また,同様に,マクロファージのDHAに対する感受性を評価した.その結果,腫瘍細胞は,DHAに対し,概して抵抗性であった.一方,マクロファージは腫瘍細胞が抵抗性を示す濃度でも,DHAに対する感受性があり,DHAに暴露されることによりアポトーシスに陥ることが確認された.
さらに,手術摘出glioblastoma標本を用い,glioblastomaの壊死組織内に多量の遊離ドコサヘキサエンサン(DHA)が含有されることを確認した.
今後は腫瘍内マクロファージのアポトーシスを抑制する方法の探索と,活性化を促進する因子の検索を行い,次に続くマクロファージ内thymidine phosphorylaseを利用した化学療法との複合効果を検討する.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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