研究課題/領域番号 |
14571334
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
松野 彰 帝京大学, 医学部, 助教授 (00242058)
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研究分担者 |
田中 秀樹 帝京大学, 医学部, 助手 (50276713)
片山 晴子 帝京大学, 医学部, 助手 (40307187)
長島 正 帝京大学, 医学部, 教授 (70217991)
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キーワード | 成長ホルモン / 分泌 / 小胞輸送 / Rab3B / SNAP-25 / syntaxin / アンチセンス |
研究概要 |
Rab3Bの発現抑制によりGHの分泌動態がどのように変化するかについて実験を行った。ラットGHのcDNAとラットRab3BのcDNAに対して制限酵素サイトをPCRに付加し組換えを行い、2種類のGFPと融合させた。これらのGHとRab3Bの組換えcDNAを、ラット下垂体細胞株であるGH3細胞に導入した。このGFP融合GHを発現したGH3細胞を培養し、Rab3Bに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドをトランスフェクションした。Rab3Bに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドの塩基配列については過去に発表されたもの(Nature 1993, 364 : 540-544)を利用した。センス、スクランブル配列のオリゴヌクレオチド投与群、オリゴヌクレオチド非投与群を対照試験とした。Rab3Bの発現が抑制されていることをwestern blottingで確認した後、GFP融合GHを発現したGH3細胞におけるGHの分泌動態を生細胞内でリアルタイムに共焦点レーザー顕微鏡下に観察した。同様にsyntaxin、SNAP-25の2種類のSNARE機構を構成する蛋白についてもその動態を共焦点レーザー顕微鏡下に観察した。これらの実験系を通じて、Rab3Bを抑制することにより、GHの細胞内輸送と分泌が阻害されることを確認した。GHの分泌動態においてRab3Bが不可欠であることを明らかにした。これらの成果については今後発表していく予定である。
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