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2002 年度 実績報告書

GFP遺伝子導入ヒトグリオーマ細胞を用いた脳腫瘍モデルでの抗微小管剤の抗浸潤効果

研究課題

研究課題/領域番号 14571340
研究機関日本医科大学

研究代表者

吉田 大蔵  日本医科大学, 医学部, 講師 (30210701)

キーワード微小管 / SI-27 / matrix metallo proteinase / グリオーマ / 細胞浸潤 / GFP / レーザー顕微鏡
研究概要

(方法)ヒト悪性グリオーマ細胞U87MG, U251MG, U373MGにgreen fluorescent protein (GFP)遺伝子を導入するためpEGFP-C1 vectorをelectroporesion法にて導入し、その後毎週GFPの発色の見られたcolonyのみを繰り返し培養した。二ヶ月後にはcolonyはすべてGFPを発現したのでこれを用いた。Matrigel 1μ1あたり10^5個のGFPのcloneを入れて、gelを10μ1ずつ厚さ20μmのSCIDマウスのbrain sliceのbasal gangliaに移植した。このsliceを孔0.4μmのmicro-pore fliter付きのBoiden chamber上面にのせて、下面に0,1,10,100,1000μg/mlのEstramustine溶液を入れday 1,3,5,7に移植したGFPでラベルしたグリオーマ細胞のbrain sliceでの拡がりを実体蛍光顕微鏡で観察し、冷却CCDカメラで得られた画像をコンピューターに取り込み、image analizerでvolume expansion rate (V. E. R.)を解析した。
(結果)対照群(0μg/ml)では3種のグリオーマ細胞はいずれも指状の浸潤を示し、対側の半球には脳梁交連を経ていた。MTT assayでのnon-cytotoxic level group(1,10,100μg/ml)では細胞浸潤は対側の半球に及ばなかった。V. E. R.はday 5とday 7で有意に抑制された。Cytotoxic level group(1000μg/ml)のV. E. R.はday3,5,7でday 1よりも低下していた。これらのサンプルではレーザー共焦点顕微鏡でグリオーマ細胞がsliceの内側を浸潤しているのが、確認された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yoshida D.: "SI-27, a novel inhibitor of matrix metalloproteinase inhibits"Neurosurgery. 50・3. 578-587 (2002)

  • [文献書誌] Yoshida. D: "Suppressin of matrix metalloproteinase acting by SI-27"Journal of Neuro-Oncology. 58・1. 1-11 (2002)

  • [文献書誌] Yoshida. D: "Tracking cell invasion of human glioroma cells"Brain Tumor Pathology. 19・2. 69-76 (2002)

  • [文献書誌] 吉田大蔵: "頭蓋外に浸潤発達した髄膜腫"Clinical Neuroscience. 20・5. 595-596 (2002)

  • [文献書誌] 吉田大蔵: "新しいmatrix metalleproteluare"日本医大雑誌. 69・2. 211-212 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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