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2002 年度 実績報告書

腱板断裂修復術後の腱板にかかる至適張力についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 14571356
研究機関秋田大学

研究代表者

井樋 栄二  秋田大学, 医学部, 教授 (80193465)

研究分担者 皆川 洋至  秋田大学, 医学部, 助手 (30343065)
キーワード肩関節 / 棘上筋腱 / 肩腱板断裂 / 修復強度 / 力学的特性 / 組織学的特性
研究概要

C)結果
1)筋容積測定:棘上筋を上腕骨大結節と共に摘出し、測定した筋腹の体積は、コントロール群の平均体積は1.0mlであった。コントロール群を1.0とした場合、3日目、1週目、3週目、6週目では、A群はそれぞれ、1.0、0.9、0.8、0.7、B群は、1.0、0.9、0,8、0.7、C群は、1.0、0.8、0.8、0.7、D群は、1.0、0.9、0.7、0.7であった。各群とも、時間の経過と共に、筋容積は減少する傾向があった。
2)組織学的検討:棘上筋腱の前額面の組織をHE染色、Elastica-Masson染色で評価した。コントロール群と比較して、すべての群で細胞数の増加を認めたが、各群間での差はなかった。また、紡錘形細胞より円形細胞の増加を認めた。コラーゲン線維の配列はコントロル群に比べ乱れが観察されたが、各群とも低週数なほど大きく乱れていた。棘上筋の筋萎縮の程度は、コントロールと比較すると著しい有意差があったが、各群間に有意差は認めなかった。
3)力学的検討:コントロール群の平均最大破断荷重は、平均32N、腱成分での平均断面着は1.1mm^2、平均最大破断応力は、平均29MPAであった。第6週数での最大破断荷重、平均断面積、平均最大破断応力の結果は、A群、11N、1.7mm^2、6.5MPa、B群は、15N、1.6mm^2、9.4MPa、C群は、18N、1.5mm^2、12MPa、D群は23N、1.5mm^2、15MPaであり、コントロール群との有意差を認めたが、各群間の有意差はなかった。今回の結果は初期固定張力が大きければ大きいほど、最大応力は大きくなる傾向にあった。今後はnを増やして、初期張力も大きくした群での検討を加えていきたい。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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