研究課題/領域番号 |
14571362
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平岡 久忠 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10262007)
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研究分担者 |
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 寄附講座教員(客員助教授) (30344451)
松平 浩 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10302697)
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
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キーワード | 先天性脛骨偽関節賞 / RANKL / 小児難治性疾患 / 破骨細胞 / 骨形態計測 |
研究概要 |
1)昨年までの検討で、先天性下腿偽関節症の偽関節部では、介在する線維性軟骨により骨の連続性が絶たれていること、骨・軟骨は多数のTRAP陽性、Vitronectin receptor陽性の多核巨細胞、破骨細胞により浸食されていること、骨形態計測の手法を用いた結果、偽関節部では破骨細胞数および破骨細胞表面が成人の外傷性偽関節組織にくらべて約4倍に亢進していることがわかった。 2)本年度はさらに症例を重ねて、昨年来行っている偽関節組織に対する生化学的検討を続行しその再現性を確認した。手術時に切除した偽関節組織からmRNAを調整し、破骨細胞形成のマスター分子であるランクリガンドの発現をRT-PCR法を用いて調べた。その結果、先天性脛骨偽関節症では外傷性偽関節にくらべてランクリガンドの発現が亢進していることがわかった。同様の知見は抗ランクリガンド抗体を用いた免疫組織化学によっても確認した。 以上の検討より先天性下腿偽関節症ではその偽関節部において破骨細胞形成のマスター分子であるランクリガンドの発現が亢進し、その結果破骨細胞形成が促進されていることが明らかとなった。これらの破骨細胞は骨・軟骨組織を浸食し正常な骨癒合を妨げていることが推測された。
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