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2002 年度 実績報告書

慢性関節リウマチ関節破壊におけるグリオスタチンの分子機構と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 14571392
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

永谷 祐子  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90291583)

研究分担者 浅井 清文  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70212462)
大塚 隆信  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10185316)
キーワードグリオスタチン / 関節リウマチ / 滑膜炎 / ステロイド / 金製剤 / interleukin-1β
研究概要

グリオスタチンは、神経栄養因子活性や血管新生活性をもつことが知られている.申請者らは,関節リウマチ(RA)の滑液の細胞生物学性質を調べる過程で,RA滑液中にこのグリオスタチンが大量に存在することを見いだし(Clin. Chim. Acta 218, 1-4, 1993),さらにグリオスタチンのRA病態マーカーとしての有用性を確認した(Br. J. Rheumatol 36, 315-32, 1997).グリオスタチン組換体を雌日本白色ウサギの膝関節腔内に注入したところ,滑膜炎の発症を認め,その病理組織増はRAに類似していた(Rheumatol Int 2000 ; 20 : 13-19).RA患者より採取した滑膜培養細胞をグリオスタチンにて刺激したところ,関節破壊に影響を及ぼすmatrix metalloproteinases (MMPs)-1,3の発現が認められた(Rheumatol 38 : 1195-1202, 1999).
臨床応用としてRA患者の滑膜切除術前後の血清グリオスタチン濃度を測定したところ,その濃度が滑膜切除術の有用性の判定材料になりうることを示し,さらに抗リウマチ薬responderの血清グリオスタチン濃度はnon-responderに比べて有意に低いことを示した(Clin Rheumatol 2001 ; 20 : 331-336).そこで平成14年度にはRA滑膜培養細胞をIL-1β刺激し,グリオスタチン発現を指標にして,抗リウマチ薬の作用機序の1つを明らかにすることを試みた.ステロイドと金製剤によりグリオスタチンmRNAの発現が抑制された.現在蛋白質レベルでの抑制をEIAにて検討中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] waguri-Nagaya Y, Otsuka T, et al.: "Extensor tendon rupture related to calcium pyrophosphate crystal deposition disease"Rheumatol Int. 21. 243-246 (2002)

  • [文献書誌] 小林正明, 永谷祐子, 大塚隆信, 他: "RAにおける滑膜切除術の意義 膝関節に対する鏡視下滑膜切除術の意義"整形・災害外科. 46. 37-44 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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