研究課題/領域番号 |
14571396
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
恵木 丈 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00336778)
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研究分担者 |
伊藤 陽一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00326266)
小池 達也 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50271177)
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キーワード | アジュバント関節炎 / 脊髄損傷(Brown-Sequard症候群) / 骨代謝 |
研究概要 |
今年度は中枢神経損傷下における骨代謝実験の完成のため、以下の研究を中心に進めた。すなわち、ラットでの脊髄損傷(Brown-Sequard)モデルと末梢神経切断モデルを用いて、その支配域である両大腿前面の皮下に20mg BMP含有コラーゲンペレットを埋入し、4週後の異所性骨形成面積を測定した。末梢神経切断モデルでは、麻痺側での骨形成が5.012と、対照の8.014に対して異所性骨形成の面積が小さい傾向であった。一方脊髄半裁モデルでは、切断側は6.775で非切断側の8.523よりも小さく、末梢神経切断モデルと同様の傾向が認められた。過去の文献では、麻痺側の骨折治癒の骨形成については、面積は大きいものの強度が弱い報告もあり、今後は骨密度計測・骨強度計測が必要であろう。また、神経損傷モデルにアジュバント関節炎を発症させて、中枢神経の関節破壊への関与を骨代謝を通じて観察する予定であるが、侵襲が大きく再現性が悪い可能性が予想されるため、場合により計画を変更する必要がある。
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