研究課題/領域番号 |
14571396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
恵木 丈 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00336778)
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研究分担者 |
小池 達也 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50271177)
伊藤 陽一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00326266)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | アジュバント関節炎 / 脊髄損傷(Brown-Sequard症候群) / 骨代謝 / CRPS-1 / 関節リウマチ / 知覚神経 |
研究概要 |
関節炎への神経系の関与を知るために、A)破骨細胞細胞培養系に対する神経ペプチドの効果、B)動物を用いた実験的Brown-Sequard症候群での麻痺領域における異所性仮骨形成の程度、C)実験的反射性交感神経性ジストロフィーでの骨代謝異常の研究の大きく3つの研究課題で研究を進めた。A)骨形成細胞培養系ではCGRP添加によりalkaline phosphatase(alp)活性が低下する事、TNF-alphaの存在下でのalp活性の低下は逆にCGRP添加により抑制されることが確認できた。また、CGRPを様々な条件下で添加しその反応を検討したが、CGRPはウサギ肋軟骨成長軟骨細胞と骨髄由来骨芽細胞用細胞に対しては強い活性を示さなかった。次に、マウス頭蓋冠由来骨芽細胞とウサギ骨髄細胞との共培養系を用いて、CGRPIによる破骨細胞への影響を中心に検討した。共培養翌日から、TNF-α存在・非存在下各々の条件下でCGRPを添加し、CGRPの破骨細胞形成能に対する影響を見たものの、全ての条件下においてpositive dataが得られなかった。これは、実験系自体の問題が大きく影響しているためと考えられたため、ウシ胎児血清のLot、細胞密度、等の培養条件を変えて行うも、破骨細胞自体の形成が実験を重ねるごとに悪くなり、課題研究期間中には示唆に富むデータが得られなかった。B)ラットでの脊髄損傷(Brown-Sequard)モデルと末梢神経切断モデルを用いて、その支配域である両大腿前面の皮下に20mgBMP含有コラーゲンペレットを埋入し、4週後の異所性骨形成面積を測定した。末梢神経切断モデルでは、麻痺側での骨形成が5.012と、対照の8.019に対して異所性骨形成の面積が小さい傾向であった。一方脊髄半裁モデルでは、切断側は6.775で非切断側の8.523よりも小さく、末梢神経切断モデルと同様の傾向が認められた。C)については、第5/6腰椎神経根絞扼モデルであるChungモデルを用いて、支配域の骨代謝研究をする予定であったが、残念ながら研究代表者の転勤に伴い、本研究の途上での廃止を余儀なくされた。
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