研究課題
平成14年度の結果より、目的蛋白質の分子量は同定できているので、その蛋白質の精製にとりかかった。材料は、実験動物の種々の臓器の抽出液を調べて、最も強い反応を示した胸腺を採用した。精製工程をできるだけ少なくし、且つ高純度のものを得るために種々のカラムを用いて検索したが、イオン交感カラムが最も良い成績を示したので、それを用いることにした。先ず、イオン交感カラムからの溶出液をフラクションコレクターで集め、蛋白質溶出部のピークフラクションをWestern blotting法で検討し、目的分子量のところに陽性所見が得ちれた前後を再度Western blotting法により陽性所見が得られた全フラクションを回収した。次に、精製度を調べる目的で回収した試料について二次元電気泳動を行った。蛋白染色の結果、SDS-PAGEの結果で得られたと同じ分子量のところにスポットが確認できた。また、一次元目の泳動から、我々の目的蛋白質のpIは4.8であることが確認できた。次年度はこの蛋白質をできるだけ大量に集め、アミノ酸解析を行い、既知の蛋白質であるか否かを決定し、この蛋白質に対する単クローン抗体を作製する。
すべて 2003
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