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2002 年度 実績報告書

椎間板変性の抑制に関する基礎的研究 -再挿入髄核の活性化の検討-

研究課題

研究課題/領域番号 14571406
研究機関東海大学

研究代表者

持田 讓治  東海大学, 医学部, 教授 (50174347)

研究分担者 野村 武  東海大学, 医学部, 助手 (60246121)
キーワードNucleus pulposus cell / Mesenchymal stem cell / Intervertebral disc degeneration / Coculture
研究概要

椎間板組織の変性進行は非可逆的とされ、通常の加齢変化以上に進行した腰椎椎間板変性は、腰痛や下肢症状の原因となる。その治療のため、脊柱の重要な機能の一つである関節機構を犠牲とした椎間固定術が臨床上多用されている。一方、我々は、変性が生じた椎間板を可及的に温存し、本来の関節機構を温存する臨床的な取り組みを行ってきた。その方法として髄核組織あるいは活性化髄核細胞の再挿入術を考案し、変性抑制効果を実証した。しかし、十分量の髄核組織を得ることは困難であり、臨床応用の効率を高めるためには、髄核細胞の活性度をより高くまた十分な量を確保する必要がある。近年、骨髄間葉系幹細胞を用いた再生医療は目覚しく発展している。そこで、この骨髄間葉系幹細胞に注目し、我々が考案したcoculture法を用いて髄核細胞と骨髄間葉系幹細胞とのcocultureを行い、髄核細胞の細胞増殖数、活性度(DNA合成能、プロテオグリカン合成能)、および培養液からWestern blotting法にてタンパクレベルでの解析などの検討を行った。その結果、我々が従来行ってきた髄核細胞と線維輪細胞とのcoculture法と比較して、髄核細胞数、DNA合成能、プロテオグリカン合成能すべて飛躍的な亢進を認めた。また、タンパクレベルの解析では髄核細胞の活性因子といわれている種々のサイトカインやGrowth factorの発現を認めた。以上から、骨髄間葉系幹細胞を用いたcoculture法は、髄核細胞を優位に亢進させうることが証明された。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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