研究概要 |
本年度は筋弛緩モニターの試作器を2器作成した.1器(試作器A)は約5cm長のアルミ角棒2本を蝶番で固定したもので,これに被験者の母指と示指を固定し,2本のアルミ角棒の間に置いた血圧測定用トランスデューサにより母指の内転力を電気信号に変換するものである.他の1器(試作器B)は約5cm長で3cm径と2cm径の2本のアルミパイプを約70度の角度で固定したもので,この2本のパイプの中に母趾と示指を挿入して固定する.ただし,、母指には新生児用の血圧カフの中に水を満たしたものを巻いておき,この水圧をトランスデユーサで電気信号に変換する.両試作器とも母指内転筋の収縮力を変換した電気信号は,汎用ポリグラフに取り込み電圧値として,A/Dコンバータを経て記録用コンピュータに搬送する.現在、ここまでの作業が終了し、母指に既知の力(100〜200kgw)を加えて、力とコンピュータ上の測定値との間の較正曲線を作成しているところである.
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