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2002 年度 実績報告書

外科手術後の回復促進因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14571432
研究機関京都大学

研究代表者

白神 豪太郎  京都大学, 医学研究科, 助教授 (20235740)

キーワード日帰り手術 / 術後回復 / 帰宅基準 / 術後嘔気嘔吐 / 麻酔自動制御 / Bispectral Index / 気道繊毛運動 / 吸入麻酔薬
研究概要

1)日帰り(1泊後帰宅も含む)全身麻酔患者を対象とし、麻酔時間の術後回復に対する影響を検討した。麻酔時間と回復室入室後より帰宅基準(PADSS≧9)に到達するまでの時間の間には有意の正の相関関係が存在した。麻酔時間が長いほど術後回復が遷延する傾向があることが明らかとなった。
2)セボフルラン吸入麻酔による日帰り(1泊後帰宅も含む)全身麻酔患者を対象とし、麻酔前補液(500mL)の術後回復に対する影響を検討した。補液を行った患者群では行わなかった患者群に比べて、回復室入室後より帰宅基準(PADSS≧9)に到達するまでの時間が短かった。補液は術後回復を促進させることが明らかになった。
3)乳癌短期滞在手術患者を対象とし、セボフルラン全身麻酔におけるフェンタニル併用の有無の術後回復に対する影響を検討した。フェンタニル併用患者群では併用しなかった患者群に比べ、術後嘔気嘔吐頻度が高く、帰宅基準(PADSS≧9>に到達するまでの時間が長かったこ。セボフルラン全身麻酔におけるフェンタニル併用は術後回復を遷延させることが明らかとなった。
4)モデル予測制御法を用いたBispectral index (BIS)を指標とする静脈麻酔薬プロポフォール投与の自動制御システムを開発し、臨床応用を行った。自動制御によるプロポフォール全身麻酔は、麻酔科医による手動制御よりも、薬物投与量が抑制され、BISをより正確に目標値近辺に維持できることが明らかとなった。
5)ラット培養気管繊毛上皮細胞を用いて吸入麻酔薬イソフルランの繊毛運動に対する効果を検討した。イソフルランは投与1分後より繊毛運動を濃度依存性に抑制すること、イソフルランには繊毛運動亢進作用はみられないことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 白神豪太郎: "日帰り手術の麻酔"臨床麻酔. 26(増). 299-311 (2002)

  • [文献書誌] 白神豪太郎: "Day Surgeryの麻酔方法"手術. 56. 409-413 (2002)

  • [文献書誌] 白神豪太郎: "日帰り手術における麻酔・周術期管理"Quintessence Dental Implantology. 9. 37-49 (2002)

  • [文献書誌] 白神豪太郎: "日帰り手術における術後鎮痛"ペインクリニック. 24. 39-46 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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