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2003 年度 研究成果報告書概要

術後痛モデルにおけるモルヒネ耐性の脊髄への影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14571435
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関島根大学 (2003)
島根医科大学 (2002)

研究代表者

越崎 雅行  島根大学, 医学部, 助手 (40294376)

研究分担者 齊藤 洋司  島根大学, 医学部, 教授 (50162243)
土井 克史  島根大学, 医学部, 助教授 (20304272)
桐原 由美子  島根大学, 医学部, 教務職員 (90234400)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
キーワード術後痛 / モルヒネ耐性 / 脊髄後角
研究概要

雄ラットを対象としクモ膜下腔にカテーテルを留置しモルヒネを投与することによりモルヒネ耐性モデルを作成した。コントロール群では生理食塩水を投与した。モルヒネの5日間連続投与の後にモルヒネ負荷試験を行なったところ行動学的手法において疼痛刺激に対する耐性形成が認められることがわかった。これらのモルヒネ耐性群およびコントロール群ラットにおいて、椎弓切除をおこない細胞外電極を用いて単一脊髄後角細胞の神経発射活動を導出し、侵害刺激に対する誘発活動や機械的非侵害刺激に対する受容野の面積変化の記録をおこないデータを収集した。さらに皮膚受容野の中心において皮膚およびその直下の筋膜に切開を加えこれを縫合し術後痛を形成させて侵害刺激に対する誘発活動や機械的非侵害刺激に対する受容野の面積変化の記録をおこないデータを収集した。しかし今年度までのところでは統計学的に検討をおこなえるだけのデータ数には未だ不十分なこともありモルヒネ耐性群とコントロール群との間に有意な差を認めるには至らなかった。このため上記に引き続きおこなう予定であったモルヒネ耐性群とコントロール群におけるモルヒネ投与時の脊髄後角細胞の電気活動についてのデータ収集にまでは至っていない。
以上今年度までの研究では、モルヒネ耐性形成において鎮痛効果の低下とともに知覚過敏が関与するのではないかという我々の仮説を支持するだけの結果を示すには至らなかった。今後さらにデータ数を重ね統計学的解析をおこない我々の仮説に対する検証を引き続きおこなっていく予定である。

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公開日: 2007-12-13  

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