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2002 年度 実績報告書

グリア細胞の活性化が敗血症性脳症の病態に果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 14571440
研究機関岡山大学

研究代表者

松三 昌樹  岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (70219476)

研究分担者 溝渕 知司  岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (70311800)
高橋 徹  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40252952)
キーワード敗血症性脳症 / ヘムオキシゲナーゼ / 一酸化炭素 / エンドトキシン / ヘム / グリア細胞
研究概要

敗血症(Sepsis)に脳症(Encephalopathy)を合併するとその予後が悪化することは良く知られているが、敗血症性脳症(Septic encephalopathy)の病態生理は未だ完全に明らかでない。低分子モノオキシドである一酸化窒素(NO)は、神経伝達物質でもあることから敗血症性脳症にも関連することが推察されるがその役割には未だ不明な点が多い。一方、同じ低分子モノオキシドである一酸化炭素(CO)も神経伝達物質として機能する可能性が報告されている(Science,1993)。我々は、内因性のCOが敗血症性脳症の病態に関与するのではないかと考え、生体内のCO産生酵素であるヘムオキシゲナーゼ(Heme Oxygenase ; HO)mRNAの発現をラット脳初代培養細胞用いて検討した。その結果、HOはLPSによりグリア細胞には誘導されるが、神経細胞には誘導されないことを明らかにした(Res. Commun. Mol. Pathol. Pharmacol. 2000)。本研究では、COがヒトの敗血症性にも関与するのではないかとの着想のもとに、ヒト培養グリア細胞にエンドトキシン(Lipopolysaccharide : LPS)を投与し、HOの発現を検討した。その結果、HOのprimary inducerであるHemeによっては、ヒトグリア培養細胞にHOが著明に誘導されたが、LPSでは量、時間両者を変化させて検討したが、HOは誘導されなかった。最近、げっ歯類とヒトでは、HOの発現調節機構が異なることが示唆された。このことから、LPSによるHOの応答性もヒトとげっ歯類では異なることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiromi Fujii, et al., 9 persons: "Protective role of heme oxygenase-1 in the intestinal tissue injury in an experimental model of sepsis"Critical Care Medicine. 31. 893-902 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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