<Radioimmunoassay法によるNO合成酵素活性の測定> 放射性物質でラベルされたL-アルギニンのL-シトルリンへの転換を測定することによりNO合成酵素の活性を測定した。 1)競合性NO合成酵素阻害薬であるL-NAME存在下ではL-アルギニンのL-シトルリンへの転換量が減少し、NO合成酵素活性を抑制していることが明らかである。 2)同様にセボフルラン存在下で測定した場合にはL-アルギニンのL-シトルリンへの転換量には変化がなく、セボフルランには競合性NO合成酵素阻害作用はないことが確認された。 <PCRを用いたCYP450-2E1誘導の確認> 平成14年度に等尺性張力変化で用いたラット摘出血管におけるCYP450-2E1誘導についてPCR法を用い、CYP450-2E1 mRNA発現量の増加をもって確認した。 <化学発光法によるCYP450-2E1酵素活性の測定> CYP450-2E1を培養ウシ大動脈内皮細胞に導入し、NO感受性蛍光物質であるDAF FM-DAを負荷した。酵素非誘導群では麻酔薬による蛍光強度の減弱がみられたが、誘導群では変化がなかった。
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