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2002 年度 実績報告書

橋排尿中枢を介する頻尿遺伝子の解明と遺伝子治療に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14571492
研究機関金沢大学

研究代表者

小松 和人  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (80291368)

研究分担者 石浦 嘉之  金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (10303306)
小川 智  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (90283746)
横山 修  福井医科大学, 教授 (90242552)
キーワード排尿障害 / 橋排尿中枢 / アルツハイマー病 / 脳硬塞
研究概要

1 橋排尿中枢のニューロン活動解析
橋排尿中枢における排尿に関係したニューロンの神経活動を解明する目的で、以下の実験を行った。SD腫ラットに膀胱瘻を設置。24ml/hの注入速度にて生理食塩水を注入し、膀胱内圧を連続測定した。次に頭蓋骨を露出。小脳を露出し、橋排尿中枢に微少電極を差し入れ、ニューロン活動波形を観察し、膀胱内圧の変化に同期するニューロンの電位を測定した。結果、当初ガラス管微少電極の形態学的改善、ノイズの除去が達成でき、2例において、排尿反射の出現直前にスパイク頻度が上昇し、排尿反射に同期してスパイク頻度が減少するニューロン活動の観察に成功した。
2 オピオイドレセプターと排尿に関する実験
オピオイドレセプターが排尿に関与する事は広く知られているが、脳内のオピオイドレセプターが脳硬塞後の排尿反射昂進にどのように関与しているかの知見はない。今回、SDラットに脳硬塞を作成し、μ。δ1、δ2、κの4種類のオピオイドレセプターアゴニストを脳室内に投与し、排尿反射に関する薬理学的検討を行った。結果、μ受容体、δ1受容体アゴニストの投与では脳梗塞群、対群共に排尿反射を同等に抑制した。δ2受容体アゴニストの投与では、脳梗塞、対照群共に変化なかった。κ受容体アゴニストの投与にて、脳梗塞群にのみ排尿反射の抑制が用量依存的に認められた。以上より、脳内κ受容体が脳梗塞に伴う排尿反射昂進に関与している可能性が高い。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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