研究概要 |
本年度は 1.精巣へのエリスロポエチン遺伝子導入条件についての検討 2.精子形成障害モデルの検討 を主眼とした。 エリスロポエチンcDNAを含んだplasmidを直接精巣に注入し,in vivo electroporation法を用いて精巣に遺伝子を導入する方法を確立した。本方法にて精巣に遺伝子が導入されたことを組織学的,あるいはPCR法にて確認している。さらに,われわれは,停留精巣モデルを作製し,このモデルが確実に造精機能障害をきたすことを確認した。これを用いて造精機能障害モデルを作製し,精巣にエリスロポエチンの遺伝子を導入し,精子形成における影響を検討中である。現在のところ,遺伝子導入モデルでは,PCRにてエリスロポエチンがより精巣組織で高率に発現しており,停留精巣による精子形成障害が軽減されていることがわかりつつある。経時的に摘出した精巣を組織学的により詳細に検討している。
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