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2003 年度 実績報告書

尿路結石形成に係わる転写因子の解明と遺伝子治療への基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14571513
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

戸澤 啓一  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40264733)

研究分担者 郡 健二郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
林 祐太郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40238134)
キーワードオステオポンチン / ノックアウトマウス
研究概要

osteopontin(以下OPN)は尿路結石関連物質であり、結石形成過程に何らか重要な役割を有することが示唆される。これまで我々はOPNがオートクラインに尿細管細胞で分泌されることを明らかにしてきた。今回はOPN欠損マウスを作成し、その腎結晶沈着について検討を行った。実験1:マウスES細胞のOPN遺伝子exon4を組換えるためNeomycin耐性遺伝子targetting vector導入した。OPN欠損株を受精卵にmicroinjectionし、交配によりOPNノックアウトマウスを作成した。実験2:Wild-type(以下WT)およびOPN欠損マウス(以下KO)[C57BL/6,雄8週齢]に、1-5% ethylene glycole(以下EG)を自由飲水で、50-100mg/kg glyoxylate(以下GOx)を腹腔内注射で2週間投与した。投与後、腎OPN発現(定量PCR, in situ hybridization,免役染色)および結晶形成(Pizzolate染色)を評価した。KOマウスは正常な成長・生殖機能を有し、骨・腎構造も正常であった。80mg/kg以上のGOxを投与した場合のみWT, KOとも腎結晶沈着を認めたが、KOはWTと比して結晶沈着を多く認めた。OPN欠損マウスの作成・繁殖に成功した。KOマウスは実験的高シュウ酸尿による腎結晶沈着がより生じやすいと考えられ、結晶形成においてOPNは抑制因子であることが示唆された。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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