研究分担者 |
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (90240952)
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
河田 光博 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (60112512)
野本 剛史 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20301426)
水谷 陽一 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (10243031)
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研究概要 |
LNCaP細胞(アンドロゲン依存性前立腺癌細胞),COS-1細胞(非前立腺癌細胞)を用いて、内因性のARの存在とその局在を検討するために、抗AR抗体を用いて免疫細胞学的検討を行った.ついでAR-GFP (ARのC末端側にGFPを融合)とLNCaP細胞内に存在するARに見られるT877Aの点変異を加えたAR(T877A)-GFPを発現するプラスミドを作成し,点変異がARの動態に及ぼす効果を検討するため,Effectene Transfection Reagent (QIAGEN)を用いて各々の細胞に導入し融合タンパクを発現させた.方法は、共焦点顕微鏡(LSM510,Carl Zeiss, Inc.Germany)を用いて,AR-GFP, AR(T877A)-GFPの細胞内における動態を解析した.AR-GFPを発現させたCOS-1細胞とLNCaP細胞の比較検討では,テストステロン添加前は免疫組織学的検討と同様に、COS-1細胞では細胞質のみ局在を認めLNCaP細胞では核内にも局在を認めた.10^<-6>Mテストステロン添加により,それぞれ速やかに核内に移行しdotを形成した.その核内移行のパターンには明らかな差異を認めなかった.AR(T877A)-GFPをそれぞれの細胞に発現させた比較検討では,テストステロン添加前のCOS-1細胞においてLNCaP細胞と同様に核内にも局在を認めた.その他は,核内移行も含めてAR-GFPと同様の結果であった.さらに、AR-GFPの動態はCOS-1細胞では変化が見られなかったが,LNCaP細胞では核内移行しdotを形成した.AR(T877A)-GFPもAR-GFPと同様の動態を認めた.
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