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2003 年度 実績報告書

精子ベクターを用いた遺伝子導入法による遺伝子疾患の治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 14571551
研究機関山梨大学

研究代表者

笠井 剛  山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (20194699)

研究分担者 正田 朋子  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (50345716)
平田 修司  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (00228785)
星 和彦  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (20111289)
キーワード白皮症 / DNAの微小欠失 / Hook-1cDNA / 精子ベクター / ICSI / azhマウス
研究概要

本研究の目的は、3年間の研究年限内に、マウスを実験動物として、精子ベクターを用いた遺伝子導入法を用いてDNAの変異や欠失に基づいた遺伝性疾患の治療方法の確立を試みようとするものである。この目的で、当初は、マウス遺伝性疾患のモデルとして、アルビノ(白色)マウスであるBALB/cマウスを用い、遺伝子治療によってDNAの点変異を修復することにより「白皮症」の治療を試みることとし、昨年度より研究を開始している。これに加え、本年度より、DNAの微小欠失を修復するモデルとして、単一遺伝子の部分欠失によって精子に形態異常が生ずるazhマウスを用いることとした。このマウスは、第4染色体上のHook-1遺伝子のエキソン10および11が欠失したもので、azh-/-のオスは精子の形態異常により不妊となる。本年度は、マウスwild type Hook-1cDNAをクローニングし、精原細胞で発現可能なベクターに挿入した。さらに、このコンストラクトをマウス精巣の精原細胞へ効率的に遺伝子導入する方法を検討した。また、azhマウスのHook-1遺伝子の欠損部分を含むゲノムDNAをクローニングした。次年度は、azh-/-のオスマウス精子をazh-/-のメスマウス卵にICSIする際に、精子をベクターとしてクローニングした遺伝子欠損部分を遺伝子導入し、得られた産仔の精子の形態が正常化することを追求する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nagai S., Kasai T., Hirata S., Hoshi K., Yanagimachi R.: "Cytoplasmic transfer in the mouse in conjunction with intracytoplasmic sperm injection"Reproductive BioMedicine Online. 8(1). 75-80 (2004)

  • [文献書誌] 笠井剛, 平田修司, 星和彦: "新しい生殖医療技術のガイドライン 改訂第二版 日本不妊学会編 1.現状のエイビデンスに基づくARTの適応 2.男性因子"金原出版社. 243-249 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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