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2002 年度 実績報告書

子宮内膜癌細胞のホルモン依存性増殖へのPTENの関与

研究課題

研究課題/領域番号 14571552
研究機関岐阜大学

研究代表者

横山 康宏  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教授 (00200923)

研究分担者 高橋 雄一郎  岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (50334925)
玉舎 輝彦  岐阜大学, 医学部, 教授 (70079870)
キーワードPTEN / 子宮内膜癌 / エストロゲン受容体 / 燐酸化 / 増殖因子
研究概要

遺伝子組み替えアデノウイルスはまずpcDNA3のPcmvの下流にPTEN cDNAをサブクローニングし、発現カセットをpShuttleベクターを経由してpAdenoXベクターにサブクローニングした。HEK293パッケージング細胞に形質転換し、遺伝子組み替えアデノウイルスDNAを導入し、遺伝子組み替えウイルス粒子を作成した。このウイルスを、PTEN-nullの子宮内膜癌細胞イシカワ株に感染させ、遺伝子導入した。導入細胞ではウイルス濃度依存性にPTEN発現の増強が見られたが、高濃度ではアポトーシスに陥る傾向が強くかった。まず、遺伝子導入細胞を用いて、増殖因子感受性の変化を検討した。増殖因子のうちEGF, IGF-IではPTEN発現細胞で明らかな感受性の増強が見られ、50-100ng/mlの濃度で細胞増殖を180%増強した。これらの細胞では、PTEN遺伝子導入によって一旦燐酸化Aktのダウンレギュレーションが観察されたが、EGFの培地添加によって燐酸化Aktの増加が観察され、PIP3/Aktのシグナル伝達系がEGFによって活性化された結果と考えられた。
次に、PTEN遺伝子導入によるエストロゲン受容体の変化をウエスタンブロットで検討した。PTEN遺伝子導入によってERbetaのアップレギュレーションが観察されたが、燐酸化ERbetaの発現量には変化がなかった。一方ERalphaはPTEN導入によって総量の変化はないものの、燐酸化ERalphaは減少し、PTENがエストロゲン受容体の機能や発現量に影響を与えていることが明らかとなった。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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