研究課題/領域番号 |
14571560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪大学 (2004) 山形大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
大道 正英 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10283764)
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研究分担者 |
田坂 慶一 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50155058)
田原 正浩 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00294091)
高橋 一広 山形大学, 医学部, 助手 (20292427)
坂田 正博 大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (10260639)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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キーワード | エストロゲン / ラロキシフェン / 血管内皮能 / apoptosis / survival factor / Brachial artery flow-mediated dilatation / 内皮細胞損傷修復 / ERα |
研究概要 |
エストロゲンおよび理想的なエストロゲン製剤として注目されている第二世代のSERM(selective estrogen receptor modulator)であるラロキシフェンの血管への直接作用のメカニズムが世界的に注目され、明らかにされ始めた。動脈硬化症の早期病変として、血管内皮細胞の器質的または機能的異常が指摘され、血管内皮細胞損傷も重要な動脈硬化発症メカニズムと考えられている。そこで、エストロゲンおよびラロキシフェンにも内皮細胞損傷を修復する作用があるのかを明らかにすることを目的とした。 1)血管内皮細胞には、ヒト臍帯静脈内皮細胞HUVEC(Human Umbillical Vein Endothelial Cells)およびラット肺動脈内皮細胞にsv-40を導入しimmortalizeしたcell line, TRLECを用いた。エストロゲンおよびラロキシフェンがapoptosisを抑制し、survival factorとして作用するか否かをMTSを用いたcell viability assay、TUNEL法、Hoechest染色、DNA ladderingにて検討した。エストロゲンおよびラロキシフェンは、apoptosisを抑制し、surval factorとして作用した。 2)エストロゲンおよびラロキシフェンがapoptosisを抑制し、survival factorとして作用するメカニズムを検討した。エストロゲンおよびラロキシフェンによりAkt-BADカスケードの活性化され、AktおよびBADのリン酸化部分を消失した遺伝子の導入もしくはPI-3 kinase阻害剤の添加により、エストロゲンおよびラロキシフェンによるcell survival functionが解除され、apoptosis抑制作用が解除された。 3)エストロゲンおよびラロキシフェンの作用が、2つあるエストロゲン受容体(ERα、ERβ)のどちらを介するかを、TRLECにERαもしくはERβの発現ベクターを導入する事により検討した。エストロゲンおよびラロキシフェンは、ERαを介してsurvival factorとしての作用効果が促進された。 4)臨床的にもエストロゲンが血管内皮機能に影響するか否かを超音波検査にてBrachial artery flow-mediated dilatation(FMD)を測定し検討した。両側卵巣摘出術後1週間で血管内皮機能が障害された。
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