• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

早発閉経原因遺伝子群の同定とその機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14571589
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

石塚 文平  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80097336)

研究分担者 代田 琢彦  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (30308457)
三室 卓久  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (40209854)
伊藤 正則  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (30257349)
キーワード早期閉経 / 卵巣 / 遺伝子 / XOマウス
研究概要

(1)早発閉経(premature ovarian failure ; POF)関連遺伝子の同定を行うために、POFを呈する女性15名及び正常な排卵周期を示す女性15名から採血し、リンパ球から、DNAを抽出した。現在のところ、DNAの純度や抽出効率などに問題があるために、数種の市販キットを用いて、比較・検討している。
(2)(株)実験動物中央研究所からクローン由来のIQI系XOマウスが供与された。このマウスはクローン由来のために、従来のXOマウスよりも個体差が小さく、本研究において有用になると考えられる。現在、この系統のマウスを繁殖させ、産仔の染色体を分析している。
(3)これまでにメラトニンと生殖ホルモンの分泌こ相関があることが知られている。相関を示す要因の1つは、生殖ホルモンが松果体に直接的に作用して、メラトニンの分泌に影響を及ぼすことではないかと考え、代表的な生殖ホルモンであるLHとGnRHのメラトニン分泌に対する作用を松果体培養系を用いて調べた。排卵時のサージに相当する濃度のLHは松果体でのメラトニン分泌に対して顕著な影響を及ぼさないが、これよりも低濃度のLHはメラトニン分泌を促進した。一方、GnRHは調べた全ての濃度でメラトニン分泌を促進した。従って、LHとGnRHは松果体に直接作用して、メラトニンの分泌に影響を及ぼすことを明らかにした。この結果とメラトニンがLHの分泌を抑えるという従来の報告を考えあわせると、メラトニン分泌とLH分泌の間にはフィードバックループ機構が存在していることが推論される。また、この機構は性周期の発現に関与している可能性が示唆される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hosaka, T., Mimuro, T., Hamada, N., Itoh, M.T., Ishizuka, B.: "Stimulatory effects of LH on release of melatonin and activities of its synthesizing enzymes NAT and HIOMT in organ-cultured pineal glands of female rats"Hormone and Metabolic Research. 34・8. 441-445 (2002)

  • [文献書誌] Itoh, M.T., Hosaka, T., Mimuro, T., Hamada, N., Ishizuka, B.: "Gonadotropin-releasing hormone increases melatonin release in the pineal gland of the female rat in vitro"Hormone and Metabolic Research. (In Press). (2003)

  • [文献書誌] Kobayashi, Y., Itoh, M.T., Kondo, H., Okuma, Y., Ishizuka, B.: "Melatonin binding sites in estrogen receptor-positive cells derived from human endometrial cancer"Journal of Pineal Research. (In Press). (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi