• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 研究成果報告書概要

新生児周産期合併症におけるインターロイキン18の関与とそのシグナル伝達経路の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14571593
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

玉置 知子 (橋本 知子)  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)

研究分担者 辻 芳之  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60148658)
立花 久大  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80124949)
岡村 春樹  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
森永 伴法  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10351818)
中野 芳朗  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30360267)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
キーワードIL-18 / 神経分化 / 細胞障害 / 転写活性 / 脳障害 / 未熟児
研究概要

臍帯血におけるIL-18の高値が未熟児の脳障害に関与するという知見に基づき、IL-18と神経系の障害との関連を検討した。未熟な神経細胞のモデルとしてマウスP19-胚性細胞腫細胞をとりあげ、神経分化過程でのIL-18の役割を検討した。その結果、神経分化過程では神経突起の出現に先立って、細胞外から生体の血中で検出される成熟型(活性型)IL-18を添加しても細胞死や細胞の分化異常は認められなかった。このことは、P19細胞は分化過程を通じてIL-18レセプターの2つのサブユニットのうちの1方が発現されないことから、IL-18下流のシグナルが活性化されないことと関連している可能性が考えられた。
また神経分化にともなって発現されるIL-18-mRNAは、2つあるIL-18遺伝子のプロモーターのうち上流側に存在するプロモーター1からの転写産物であった。このプロモーター活性は脾臓細胞には検出されず、神経分化に特異的な活性化である可能性が高いと考えられた。
以上のように外部から添加したIL-18が直接神経系細胞に作用しないことが以上より明らかになったことに加えて症例のレトロスペクティブな検討からも、臍帯血のみならず出生後もIL-18の高値が持続することが神経障害につながる可能性が強く示唆されたこと、未熟児であることに加えてsepsisの合併が診断された症例で脳障害症例が多い印象があった状況をより、血管内皮細胞にIL-18および炎症が何らかのダメージを与えてその結果二次的に神経細胞障害が起こる可能性が考えられた。そこでIL-18を培養血管内皮細胞に投与したところ、cDNAマイクロアレイによって遺伝子発現の変動が認められた。

URL: 

公開日: 2011-06-18  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi