2002 年度実績報告書

卵巣癌に対するtamoxifen(TAM)の効果と作用メカニズムの検討

研究課題

研究課題/領域番号	14571595
研究機関	岩手医科大学
研究代表者	杉山徹岩手医科大学, 医学部, 教授 (40162903)
研究分担者	庄子忠宏岩手医科大学, 医学部, 助手 (00337148) 吉崎陽岩手医科大学, 医学部, 講師 (40200969) 井筒俊彦岩手医科大学, 医学部, 助教授 (00103739) 大田俊一郎久留米大学, 医学部, 助手 (40289476)
キーワード	Ovarian Cancer / Rat / Tamoxifen / Cell cycle
研究概要	In vitro studyとして、7,12dimethylbenz(a)anthracene(DMBA)をWistar系雌ラット卵巣に刺入し、ラット原発卵巣癌の作成中である(発癌まで約7ヶ月必要である)。また、原発腫瘍とは別に同種皮下移植腫瘍モデルが必要となるが、この原発ラットの発癌と時期をあわせることより、平成15年2月より凍結保存していたDMBA-OC-1細胞株を培養し、3月に同種新生児ラット皮下に移植をおこなった。平成15年度研究として、4月末から6月にかけて、腫瘍組織のホルモンレセプターを測定し、順次tamoxifenの投与を行う。臨床的には末期がん症例で同意下にtamoxifenの投与を2例に行ったが、studyとしては倫理委員会にプロトコールを提出認可して行うことが必要で、主任研究者が年度途中で施設を移動したため、今年度は不可能な状態であり、来年度の申請となる。

[文献書誌] Sugiyama T. et al.: "Irinotecan (CPT-11) and cisplatin as first-line chemotherapy for advanced ovarian cancer"Oncology. 63(1). 16-22 (2002)
[文献書誌] Sugiyama T. et al.: "Polymorphisms of UDP-glucuronosyltranferase and pharmacokinetics of irinotecan"Ther Drug Monit. 24. 111-116 (2002)
[文献書誌] Sugiyama T. et al.: "PTEN expression is associated with prognosis for patients with advanced endometrial carcinoma undergoing postoperative chemotherapy"Int J Cancer. 100. 686-689 (2002)
[文献書誌] Sugiyama T. et al.: "Weekly 1-h paclitaxel infusion in patients with recurrent endometrial cancer : a preliminary study"Int J Clin Oncol. 8. 45-48 (2003)
[文献書誌] 杉山徹他: "卵巣外原発性腹膜癌にWeekly Paclitaxelが有効であった一例"癌と化学療法. 29. 309-312 (2002)
[文献書誌] 杉山徹他: "子宮体癌FIGO IIIc期の臨床病理学的検討"日本婦人科腫瘍学会誌. 21(1). 54-59 (2002)
[文献書誌] 杉山徹他: "婦人科がんにおける分子標的療法"日産婦誌. 54. 1256-1265 (2002)
[文献書誌] 杉山徹他: "卵巣癌の化学療法"産婦人科の実際. 51(11). 1971-1981 (2002)
[文献書誌] 杉山徹他: "進行卵巣癌再発再燃での化学療法"産婦人科の実際. 51(9). 1245-1258 (2002)
[文献書誌] 杉山徹他: "卵巣明細胞腺癌の化学療法耐性機序"日本婦人科腫瘍学会. 21(1). 19-25 (2003)