研究課題/領域番号 |
14571619
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
岩元 純一 島根医科大学, 医学部, 助手 (20284036)
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研究分担者 |
石光 亮太郎 島根医科大学, 医学部, 助手 (90301291)
川内 秀之 島根医科大学, 医学部, 教授 (50161279)
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キーワード | 扁桃リンパ球 / 受動移入 / NoD-scidマウス / NOD-scid / IL-2RγKOマウス / 粘膜免疫 |
研究概要 |
口蓋扁桃摘出手術の際に摘出した口蓋扁桃や咽頭扁桃の細胞から単核球分画を比重遠心法により分離し、1x10^8個の単核球を免疫不全マウスであるNOD-scidマウスやNOD-scid/IL-2RγKOマウスの腹腔内に無菌的に受動移入し、その後の生着を脾臓細胞のフローサイトメトリー解析により検討した。受動移入後4週では、NOD-scidマウスならびにNOD-scid/IL-2Rγの脾臓細胞での検討で、ヒト扁桃由来のTリンパ球を中心としてヒト由来の免疫担当細胞が定着していることが証明された。またNOD-scidマウスへの移入実験においては、扁桃炎の起炎菌であるβ溶血性連鎖球菌由来のM-proteinを、粘膜アジュバンドであるコレラトキシンと共に継続点鼻感作した際に、鼻局所粘膜においてM-protein特異的なIgAおよびIgG免疫反応が誘導されることが証明された。 ELISAによる鼻洗浄液でも特異IgAおよびIgG抗体価の上昇、ELISPOT法によるM-protein特異的IgAおよびIgG抗体産生細胞の検出、免疫染色法による鼻粘膜へのヒトリンパ球の動員により、ヒト口蓋扁桃由来リンパ球によるM-protein特異的免疫応答がNOD-scidマウスの鼻粘膜局所において起こることが明らかにされた。
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