研究課題/領域番号 |
14571626
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
玉城 三七夫 琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (80325844)
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研究分担者 |
大輪 達仁 琉球大学, 医学部, 助手 (60284981)
幸地 綾子 琉球大学, 医学部, 助手 (30264500)
田邊 將夫 琉球大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30049077)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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キーワード | 頭頸部腫瘍 / 細胞障害性(キラー)リンパ球 / 腫瘍免疫 / X-染色体遺伝子産物 / 腫瘍特異的抗原 / 骨髄細胞 |
研究概要 |
マウスリンパ球を用い、腫瘍に特異的な細胞障害性T細胞(CTL)の誘導についての研究に入る前に、目下は、CTLの誘導とその抗原特異性について基礎的研究を行った。一般的に抗アロCTLの誘導は、応答細胞としてリンパ節細胞を用い、刺激細胞としてアロの脾細胞を用いる。我々の培養系の特徴は、アクセサリー細胞として応答側マウスの骨髄細胞を添加している。今回は、コンカナバリンA(con A)によって刺激しポリクロナールなアロ特異的CTLを誘導し解析した。但し、刺激細胞として自己脾細胞を用いている。ところで、刺激脾細胞中の樹状細胞(DC)は表面マーカー抗原により、2つの群、Mac-1^+ DEC-205^-:細胞;MDCとMac-1^-DEC-205^+細胞;LDCに分けられる。 conAによるポリクロナールなCTLの誘導に於いて、自己MDCを刺激細胞とした時に誘導されるCTLは、アロの主要組織適合抗原-MHC-(ポリクロナール)及び、自己のX-染色体連鎖遺伝子産物(XLGP)をdualに認識する(CTLのdualな認識については既に報告)。又、自己LDCを用いた時は、MDCの時とは逆に、このdualな特異性を示すCTLのみが特異的に抑制(寛容)される。以上2点が見い出された。 以前に、我々の培養系を用い、マウス肥満細胞腫(P815、DBA/2マウス由来)を刺激細胞としてCTLを誘導すると、そのCTLはMHC及び腫瘍細胞上の腫瘍特異的抗原(DBA/2マウスのXLGPとは異なる)をdualに認識する事を報告している。今回の結果は、腫瘍細胞を刺激細胞とした時、ある腫瘍での刺激は、腫瘍に特異的なCTL(dualに認識し障害する)を誘導し、又、ある腫瘍での刺激では、腫瘍をdualに認識するCTLが特異的に抑制(寛容)される可能性を示唆した。
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