研究概要 |
平成14年度 1)疲労の客観的評価 当初の研究計画は、一定の負荷を加える前後で,被験者の静止時の揺らぎ,コリオリ刺激時の揺らぎ,酔い感受性を調べることであった.負荷項目としては,睡眠制限,空腹,肉体疲労,頭脳労働,アルコール摂取である.その後の検討から,疲労やストレスの客観的指標が必要と判断し,これらストレスや疲労の指標となり得る,種所の血中ホルモンや代謝物質を同時に検索することに修正された.現在,実験を実施中であるが,内リンパ水種の成因といわれるバソプレッシンが,疲労の指標としても注目される. 2)本実験には,睡眠制限負荷の実験場所,被験者の募集,負荷前後の検査の依頼,倫理委員会の承認など,実験に関わる多数の条件が必要である.許可された予算で治験専門の業者を介しての実験は,ほぼ不可能なことが判明した.これより,現在,自前の施設で,極力小額の予算で実験を実施するための方策を講じ,呼び実験が始まった段階である.
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