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2003 年度 実績報告書

原田病の分子免疫学的検索

研究課題

研究課題/領域番号 14571655
研究機関秋田大学

研究代表者

早川 宏一  秋田大学, 医学部, 助手 (80312700)

研究分担者 昆野 清輝  秋田大学, 医学部, 助手 (00312710)
山木 邦比古  秋田大学, 医学部, 助教授 (20125751)
キーワードT cell clone / Tyrosinase family protein / VKH disease / Aqueous humor
研究概要

原田病患者前房水あるいは脳脊髄液から樹立したT cell clone(TCC)の解析を行った。これまでに10名の原田病患者から採取した前房水あるいは脳脊髄液をHSVc488でtransformし、合計12名からTCCを得ることができた。前房水からは5名、697クローン、脳脊髄液からは12名、1452クローンが樹立された。これらのクローンの内、1名の前房水から樹立した、21クローン、脳脊髄液から樹立した9クローンをランダムに選び出し、解析した。その結果前房水ではT cell clone(TCC)全体で10/21,CD4陽性T細胞に限れば9/16もの多数のクローンがtyrrosinase(TYR)あるいはtyrosinase related protein 1(TRP1)に反応性を示した。脳脊髄液ではT cell clone全体で2/9,CD4陽性T細胞に限れば2/6がTYRあるいはTRP1に反応性を示した。TCCの細胞表面抗原の解析では全てのクローンがCD3陽性でT細胞であることが確認され、CD4/CD8は16/5であった。これらのTCCのサイトカイン産生能の解析ではTYRあるいはTRP1に反応性を持っているクローンはIL-2とINF-γの産生がみられ、Th1系の細胞が多数をを占めると考えられた。このことから原田病の病態形成にはtyrosinase family proteinに反応性を持っているTh1系細胞が深く関与していることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山口雅彦, 後町清子, 山木邦比古: "γogt-小柳-原田(原田)病患者病巣局所から樹立したT細胞株の解析"Akita J Med. 30. 1-11 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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