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2002 年度 実績報告書

角膜固有の生体防御免疫機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14571674
研究機関山口大学

研究代表者

熊谷 直樹  山口大学, 医学部, 助教授 (20234510)

研究分担者 福田 憲  山口大学, 医学部, 寄附講座教員 (70335751)
関 馨介  山口大学, 医学部, 客員助教授 (50318820)
キーワード角膜線維芽細胞 / LPS / IL-8 / MCP-1 / ICAM-1 / TLR-4 / CD14
研究概要

本年度は,1)培養ヒト角膜線維芽細胞のLipopolysaccharide (LPS)認識に関連する受容体,タンパク質の発現をRT-PCR法を用いて検討した,2)LPS刺激による培養ヒト角膜線維芽細胞からの好中球,単球の遊走促進因子(interleukin-8[IL-8],monocyte chemotactic protein-1[MCP-1]),好中球,単球活性化因子(intercellular adhesion molecule-1[ICAM-1])の発現についてタンパク質レベルではELISA, whole cell ELISAで,mRNAレベルではreal time RT-PCR法を用いて検討した,3)培養ヒト角膜線維芽細胞のLPS認識におけるヒト血清の必要性について検討した。
1)培養ヒト角膜線維芽細胞は,LPS受容体である,Toll-like receptor (TLR)-4,cluster of differentiation (CD)14分子を発現していた。TLR-4の細胞膜上への分布に必須なタンパク質であるMD-2の発現も確認された。
2)E.coli, P. aeruginosa, S. minnesota由来のLPSによる刺激に対して角膜線維芽細胞はIL-8,MCP-1,ICAM-1をmRNAレベル,タンパク質レベルで発現した。この反応は量,時間依存的であった。これらの生理活性物質の発現に対する作用は,E.coli> S. minnesota>> P aeruginosaの順に低くなっていた。
3)AB型ヒト血清の存在下で,角膜線維芽細胞のLPSに対する反応は高められた。約0.1%のAB型ヒト血清の存在下で,LPSに対する感受性は約1000倍高められた。これはヒト血清中に存在するLPS binding proteinの作用によると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Naoki Kumagai et al.: "Active matrix metalloproteinases in the tear fluid of individuals with vernal keratoconjunctivitis"THE Journal of Allergy and Clinical Immunology. 110・3. 489-491 (2002)

  • [文献書誌] Ken Fukuda et al.: "Inhibition of eotaxin expression in human corneal fibroblasts by interferon-γ"International Archives of Allergy and Immunology. 129・2. 138-144 (2002)

  • [文献書誌] Youichiro Fujitsu et al.: "IL-4-induced cell proliferation and production of extracellular matrix proteins in human conjunctival fibroblasts"Experimental Eye Research. 76・1. 107-114 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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