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2003 年度 実績報告書

肝細胞増殖因子阻害剤NK4徐放システムによる脈絡膜新生血管治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 14571682
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

奥田 正俊  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70336684)

研究分担者 森田 裕  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20363947)
吉田 宗徳  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (60273447)
小椋 祐一郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70191963)
キーワード生体分解性高分子 / 生体非分解性高分子 / リン酸ベタメサゾン / ベタメサゾン / 強膜 / ドラッグデリバリーシステム
研究概要

網膜硝子体組織へ薬物を送達させるシステムについて検討するため、高分子を用いたインプラントを作成し、薬物動態を評価した。薬物はリン酸ベタメサゾン(BP)またはベタメサゾン(BM)を用いた。
(1)生体分解性高分子インプラントを家兎眼の強膜内に埋めこみ、網膜硝子体組織への薬物移行を評価した。方法は、まずポリ乳酸を用いて、BP25%を含有する直径4mm、厚さ0.5mmの円板状の生体分解性インプラントを作成した。家兎の強膜にポケットを作成し、インプラントを挿入、1、2、4、8、12週後に眼球を摘出し、硝子体、網脈絡膜中のBP濃度をHPLCで計測した。硝子体組織中では約8週間、網脈絡膜組織では約12週間炎症抑制に対する有効濃度が維持された。
(2)強膜内インプラント後の薬物濃度分布について評価した。方法は、酢酸ビニル共重合体を用いて、BMを4週間0次溶出させる生体非分解性インプラントを作成し、これを家兎の強膜内に挿入した。3、7、14、28日後に眼球を摘出し、移植部位周辺、その対側および後極部の網脈絡膜中薬物濃度を計測した。結果、網脈絡膜中には移植部位からの距離に依存して濃度勾配が認められ、また前眼部の移植であるにも関わらず後眼部へも比較的高濃度の薬物が送達されていた。
(3)後眼部に、より局所的に薬物を送達させる目的で、薬物を含有したインプラントを後部強膜上に直接接触させるシステムについて検討した。方法は、酢酸ビニル共重合体を通してBMを放出させる薬物放出部と強膜への縫合部からなる生体非分解性インプラントを作成し、家兎の後部強膜上へ薬物放出部を接触させるように留置した。1、2、4週後に硝子体、前部網脈絡膜および後部網脈絡膜のBM濃度を計測した。結果、網脈絡膜組織において炎症抑制に対する有効濃度を維持し、また後部網脈絡膜中では硝子体中より高濃度のベタメサゾン濃度が得られた。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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