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2002 年度 実績報告書

網膜電図の視神経乳頭成分による視路の病巣診断

研究課題

研究課題/領域番号 14571692
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

島田 佳明  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90261908)

研究分担者 堀口 正之  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (70209295)
キーワード網膜電図 / 多局所視覚入力 / 多局所網膜電図 / 視神経乳頭成分
研究概要

視神経乳頭成分を抽出する多局所網膜電図の記録について検査眼の固視をリアルタイムでモニタすることによって、多局所刺激技術の臨床応用の一番の弱点であった、被験者の固視管理を行うことができるようになった。固視を監視しても、必ずしも直接固視の改善ができるわけではないが、実際には固視の悪い記録セグメントを再記録することで記録の質を改善できる。経過を追う際は、モニタ信号を記録管理することで、固視の質の差が結果に反映して誤った評価を行ってしまうリスクが軽減した。固視そのものの改善の他に、固視監視装置と記録台の実装によって、記録の信頼性と、S/Nの改善を得ることができた。被検者は、ヘッドレストによって、それまでの顎台に前屈みになる姿勢に代わって、後ろにもたれ、リラックスして検査を受けることができる。この姿勢は筋性のノイズを軽減するだけでなく、僚眼を被験者自身が手指で抑えることで、知覚トリックによって検査眼の瞬目反射を著明に抑制できる。期間中に150例の症例から多局所網膜電図を記録している。現在の分析方法は既に5年を経過し、技術的には能率化が進んでいるが、古いハードウエアが新しいOSを受け入れず、生体反応の抽出・数値処理の制約となっている。このハードウエアの更新はこれまでも課題であり、今後行うことが望まれる。
論文は基本技術の供覧と、臨床応用によって得られた新しい知見の紹介を行うことができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 島田佳明: "乳頭部の電気生理成分"Practical Ophthalmology. 5(10). 42-45 (2002)

  • [文献書誌] 島田佳明: "視覚刺激とCRT"Practical Ophthalmology. 5(10). 98-104 (2002)

  • [文献書誌] 櫻井 禅, 島田佳明, 小嶋義久, 堀和正, 鈴木宏光, 堀口正之: "黄斑上膜術後視力と術前中心窩厚、黄斑部ERGの相関"あたらしい眼科. 19. 1353-1357 (2002)

  • [文献書誌] Shimada Y, Horiguchi M: "Stray light-induced multifocal electroretinograms"Investigative Ophthalmology and Visual Science. 44. 1245-1251 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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