研究概要 |
まず久留米大学眼科を受診した緑内障外来患者総数を調べ、さらに病型について調べたところ落屑緑内障(落屑症候群に伴う緑内障)は以下の頻度であった。 (2002年1月から12月の1年間で、当科外来受診者の緑内障患者671人の内訳) 【table】 さらに2002年度の久留米大学眼科での落屑症候群に伴う緑内障手術(白内障との同時手術を含む)を調べると(2002年度 緑内障手術件数 118例141眼/全手術件数1,111眼) 落屑緑内障 43例51眼 36.2% 原発開放隅角緑内障 23例34眼 24.1% 閉塞隅角緑内障 10例10眼7.09% 続発緑内障とその他 42例46眼 32.6% となり落屑緑内障は筑後地方では極めて頻度が高いのがわかった。そこで福岡県筑後地方にあるすべての眼科診療施設に対して、外来患者総数、新患総数、緑内障患者総数、落屑症候群および落屑緑内障患者総数を尋ね、患者個人票を用いて調査中である。さらに落屑症候群患者の同意を得て採血し、HLA (A,B,DR)の同定を三菱ビーシーエルと共同で調査中である。また、筑後地方ではないが、落屑緑内障の家族発生の家系を1家系見出し、詳細な検査を施行中である。
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