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2005 年度 実績報告書

横隔膜ヘルニアにおけるVEGFを用いた胎児治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 14571699
研究機関千葉大学

研究代表者

幸地 克憲  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (40312938)

研究分担者 松永 正訓  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (80302561)
吉田 英生  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (60210712)
大沼 直躬  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (50125910)
キーワード横隔膜ヘルニア / 胎児治療 / VEGF
研究概要

【方法】妊娠9.5日SDラットに、Nitrofen 100mgを経口投与する。胎仔ラットを摘出後、顕微鏡下でCDH形成の有無を確認。CDHを認めるものをCDH+群、CDH形成がないものをCDH-群とした。対照群は、オリーブオイルのみ経口させC群とした。各群とも妊娠17、19、21日に胎仔ラットを摘出し、以下の検討を行った。angiopoietin-1(Ang-1),angiopoietin-2(Ang-2)とそのリセプター-であるTIE2、平滑筋増殖因子:PDGFbおよびレセプターであるPDGFbrのRNA発現量をRT-PCRを用いて定量した。
【結果】Ang-1は、C群、CDH-群で差を認めなかったが、CDH+群ではGA21で、他の2群と比較すると、有意(p<0.005)に発現量が低下していた。Ang-2の発現は、各群間でのばらつきが大きく、明らかな有意差は認めなかった。TIE2の発現は、各群で差を認めなかった。PDGFb, PDGFbrは、各群間での差を認めなかった。
【研究成果】CDHの存在により胎児期からAng-1の発現が抑制されることが分かった。このことから胎児期からCDHの存在により、血管平滑筋を肥厚させるAng-1の発現は抑制され、肺高血圧を低下されるような遺伝子発現の変化が行われていることがわかった。血管平滑筋増殖因子であるPDGFbは、CDH血管平滑筋肥厚には関与いていないことが分かった。
以上の2点から、CDHモデルラットでは、胎生期より肺血管平滑筋の抑制が、VEGF、Ang-1の両者により行われているが、実際のCDHモデルラットでは、肺血管平滑筋の肥厚が認められ、全く基序により肺血管平滑筋の増殖あ行われていることが考えられ、さらなる検討が必要と考えられた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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